なぜ広まる?早期教育の実態

早期教育はまさに「早期」という点に重点が置かれています。 しかし結論から言ってしまえば、「早い」だけでは確実に効果があるとは言えないのです。 天才児は早期教育を受けているという命題は正しいかもしれませんが、早期教育をすれば天才児に育つかというとそうとは限りません。
これからの早期教育とは?
早期教育はまさに「早期」という点に重点が置かれています。 しかし結論から言ってしまえば、「早い」だけでは確実に効果があるとは言えないのです。 天才児は早期教育を受けているという命題は正しいかもしれませんが、早期教育をすれば天才児に育つかというとそうとは限りません。
多くの人は、小さいころに習い事というものを経験したと思います。 その時の習い事は自分から始めたものだったでしょうか、それとも親の意向で始めたものだったでしょうか? そして親になった今、自分は子供に習い事を押し付けてはいないでしょうか? 子供の意志、親の意志には必ず境界線があるはずです。
ここまで読むと早期教育というもののイメージが変わった人もたくさんいるでしょう。 しかしそれでも詰め込み教育というものの方が正しいという主張も斥けられるものではありません。 大切なことは、詰め込み教育であっても子供の視点や自発性といったものを見逃さないことです。
少子化が叫ばれる今の日本において、子供一人当たりにかける教育費は増えてきています。
将来はいい大学に入って、しっかりした就職先で高い給料を稼いでほしいという望みは、どの親も持っている願いでしょう。
その望みをかなえるのに必要なのは、頭の良さ、ことに日本では学校で高い成績をとることという認識が一般的です。
そのような中、子供のころ早い段階に教育を行うことで知能の発達を促進するという見解が広まり、早期教育というものが脚光を浴びるようになりました。
多くの専門家が「幼児の知能は早い時期に成長させるべきだ」と主張することは、理にかなったものです。
脳のシナプスは0歳から3歳までに8割、6歳までに9割、12歳までにほぼ10割が完成するといわれており、できるだけ早い段階で多くの教育を行えば、その分すぐれた脳が出来上がると考えられるからです。
そこで幼児向けの教育として、パターン教育による右脳の強化や、カード教育による記憶力の強化などが行われてきました。
右脳は脳のうちでも直感をつかさどる働きがあるうえ、右脳の強化が思考力をつかさどる左脳の働きも促進することから、右脳重視の教育が進められました。
またカード教育は右脳の働きを活性化し、瞬間の記憶力を養うことを目的としています。
しかし近年、こうした従来の早期教育の問題点が指摘され始めています。
早期教育で養った能力が、年を取るにつれて失われてしまった、あるいは、子供の心の発育に悪影響を与えているといったことなどです。
正しい早期教育のあり方が問われているといってよいでしょう。
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